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2021.06.14 ( Mon )

2021年6月議会の本会議質疑報告です

6月10日から6月定例市議会が始まりました。本会議質疑の一般質問では、この間、問題となっている茨木市の新型コロナワクチン接種体制のあり方について質疑しました。


市民が安心できるよう十分な情報提供を求めるとともに、北摂他市に比べて遅れている集団接種と個別接種体制の確立の遅れを指摘し、その原因の検証と課題解決を求めたところ、市長は「府による医療従事者接種の遅れ」「国からのワクチン配布が不透明であった」と答えるのみで、市の進め方を省みる姿勢は見られませんでした。こんなことではまた同じ轍を踏みかねません。


議事録は畑中剛の責任でまとめました。ご意見をお寄せください。


1、集団接種と個別接種について

2、ワクチン配分量について

3、接種の実績と今後の見込みについて

4、市民への情報提供について

5、高齢者が望む一日も早い接種に向けた取り組みについて


(1問目質疑)畑中議員

新型コロナワクチン接種に係わっていくつかおたずねします。

日本の新型コロナウイルス対策のワクチン接種は異常なまでの遅れです。人口100人あたりの接種回数は世界の国・地域で130位。東京五輪を目前に控える中、世界からの遅れに焦る菅首相は、「高齢者接種を7月末完了」「1日100万回接種」など現場の実態を無視した目標を強制し、自治体や医療機関に混乱を招いています。突如掲げられた政府目標に対して全国の自治体は、戸惑いと混乱を生じていると聞きます。国が現場の実情を把握せず、上から無理やり期間の前倒しを押しつけているからです。全国知事会が実施したアンケートでは、7月末完了の課題として、全都道府県が「医療従事者の不足」を挙げました。さらに、多くの自治体が「通常診療への支障」も懸念。「自治体のマンパワーの不足」についても半数以上が課題としました。自治体職員も、コロナ感染拡大への対応で多忙を極める中、国から当初の計画よりも前倒しするよう求められ、さらに業務量が増大しています。こうした状況のなかでは、安全面にも問題があるとして、全国の自治体が国へ忖度(そんたく)して効率ばかりを求めることはあってはならないと考えます。国内ではいまだに、ワクチンの供給量がどれほどになるのか、ワクチンがいつ現場に到着するかも不安定です。知事会では「ワクチンの配送日程・配送量の提示時期が遅い」と不安視する声が広がっています。各自治体はワクチンの到着日が決まって初めて、医療従事者の配置を行えます。早い時期に「供給スケジュール、配分量等について確定日付で速やかに示す」ことが求められています。こうした実態からも、戦略なき国の接種計画であることが浮き彫りとなっています。これに対し、日本共産党も国に緊急要請を行い、是正を求めているところです。

こうした中、茨木市においてもこれまでの新型コロナ対策業務にワクチン接種業務も加わり職員の皆さんもたいへん苦労されているところです。市のワクチン接種については、4月5日から65歳以上の高齢者を対象に接種券が郵送開始され、予約方法の詳細については、広報いばらき5月号に掲載。5月6日からまずは集団接種で予約開始、実際の高齢者への優先接種は5月12日から開始されました。個別接種については広報でも調整中という説明でした。そしていざ予約が開始されると茨木市でも大混乱となりました。電話はまったくつながらない。Web予約はきわめて短時間で終了。窓口予約は日に日に過熱度が増して中止せざるを得ない状況となり、高齢者の方々に多大な負担や心配、市行政に対する不信を招く事態となりました。

そこで、1つ目に、集団接種と個別接種について、おたずねします。茨木市は4月5日付けで茨木市新型コロナワクチン接種実施計画を示し、「接種目標」において65歳以上の高齢者8万2200回、16歳から64歳を20万7000回と見込みました。内訳として集団接種を5万4180回、個別接種を23万5020回としていますから、個別接種を主体に据えていることが数字からはわかります。北摂他市では、主体は個別接種、集団接種は補完的役割という位置づけを明確にしっかりと打ち出して市民に説明もしています。またその考え方に符号する形で、個別接種・集団接種に関する情報をほぼ同時に早々と提供し、取り組み医療機関もリストアップして市民に広く公表しています。茨木市はこうした基本的な方針について市民に対して明確に打ち出せていたか、少しでも市民が落ち着いた心理でワクチン接種に臨めるよう意を尽くせていたか疑問に感じるところですが、市の見解をお聞かせください。5月広報でも巻頭において集団接種の予約と実施体制を大きく打ち出しながら、主体となるはずの個別接種については巻末に小さな字で「調整中」とのみでほとんど情報提示されませんでした。これでは市民の関心は集団接種にのみ意識が集中し、まったく予約できない5月申し込みによりさらに疑心暗鬼がまして高齢者のみなさんのパニックを引き起こした要因ともなったのではないでしょうか。見解を求めます。他市のように個別接種についての情報開示を早期に行うには、相当早い時期からの市医師会や各医療機関とのさまざまな調整など市の取り組みが必要です。茨木市は個別接種開始に向けて、どの時期から具体的な取り組みを開始したのかおたずねします。かかりつけ医など各医療機関への個別接種実施に向けた説明会を開催した時期についてもお聞かせください。4月段階や5月前半にも相当程度詳しい個別接種情報を開示できていた他市に比べて取り組みが遅れていた、ないしは後回しにしていた理由をお聞かせください。人員力不足が原因だとしたら、危機管理に対する意識や感度が十分ではなかった、かつ茨木市の長年の少数精鋭主義がひずみとなって露見したとも考えられますが、見解をお聞かせください。

 

(健康医療部長答弁)

問:基本的な方針について市民に対して明確に打ち出せていたか?

答:集団接種の実施体制構築や個別接種を並行に調整していたため。明確に打ち出すことができませんでした。

 

問:個別接種に関する情報提示がほとんどなかった理由は?

答:個別接種に関しては、医療従事者接種が進んでいないことなどにより、開始時期の調整に時間を要したため、5月号広報作成時には情報提示ができない状況でした。

 

問:個別接種開始に向けた具体的な取組の開始時期はいつか?

答:市医師会との調整は、3月からアンケートなどを開始しました。

 

問:各医療機関への個別接種に向けた説明会の開始時期はいつか?

答:説明会は、5月14日に実施しました。

 

問:個別接種に関する取組の遅れの理由は?

答:ワクチンの供給などに関する情報が不足していたこともあり、市医師会と協議し、集団接種の構築を優先する形となりました。また、医療従事者接種が進んでいないことも影響しておりました。

 

次に実施計画における接種率についてもお聞かせください。市は対象年齢すべてにおいて府のアンケート結果から60%と見込んでいますが、同じデータを元にしても高齢者の接種率を70%と見込んでいる市もあります。市が60%と低く見込んだ理由について答弁を求めます。電話予約の初期回線数の少なさもしかり。ここにも市の感度の低さが表れているのではないでしょうか。実際には全国に先立って今年に入ってからの深刻な大阪府下のコロナ流行状況に、危機感をひしひし感じているとくに高齢者は60%を相当上回るワクチン接種希望が存在しており、市の接種計画もそれに対応した見直しとそれに基づいた計画的な取り組みが必要であると考えますが、見解をお聞かせください。

 

問:市の接種計画で接種率を60%と低く見込んだ理由は?

答:大阪府が実施した府民調査などを参考にいたしました。

 

問:市の接種計画の見直しの必要性と見直しに基づく計画的な取組が必要では?

答:実施計画策定時と状況が変動していることもあると認識しておりますので、見直しについては検討してまいります。

 

2つ目に、ワクチン量についておたずねします。

府下各自治体へのワクチン配分量はどのような基準に基づいているのか、その仕組みをお聞かせください。初期段階すなわち5月10・17日の週以前の北摂7市ワクチン配分量(箱数)をお示しください。高齢者人口一万人当たりの配分量について茨木市の順位をおたずねします。さらに、6月7・14日の週までの累計配分量合計についてもそれぞれの数字と順位をお聞かせください。このような状況となっている理由について答弁を求めます。当初から6月いっぱいまでの配分量について、北摂他市は基本計画枠に対し、いずれも超過した数量の配分が見込まれているにもかかわらず、茨木市はきっちり基本計画枠どおりの数量なのはなぜかお聞かせください。いずれも茨木市の集団接種及び個別接種などあわせた接種体制がボトルネックになっての帰結の数字なのか答弁を求めます。

茨木市と同時期に集団接種予約を開始した吹田市は第一回の予約が18900人分、6月15日から予約開始の第2回予約枠数は15000人分と聞いています。吹田市の高齢者数は約9万人、茨木市は約7万人です。茨木市の第1回予約枠数は6500人分と聞いています。この差異の理由は何なのか茨木市の分析をお聞かせください。


問:ワクチンの配分量の基準や仕組みについてどうなっているか?

答:ワクチンは、国が人口比などをもとに配分いたします。それぞれを1つのクールととらえて分配されます。

 

問:5月10・17日の週以前の北摂7市ワクチン分配量及び高齢者人口1万人当たりの配分量にかかる茨木市の順位はどうなっているか?

答:5月10・17日の週以前に配分された箱数は、28箱で5850回分となっております。令和3年3月31日時点の老年人口68699人となっており、1万人当たりの配分量は、852回分となっております。

 北摂他市の状況は、豊中市が57箱、池田市が15箱、吹田市が75箱、高槻市が42箱、箕面市が21箱、摂津市が11箱、茨木市が28箱で、順位としましては、4番目の配分量となっております。(注:誤答弁。1万人当たりの配分順位を問うているのに、単純に配分箱数順位を答えている)なお、1箱の人数は、975人分となっております。

 

問:6月7・14日の週までの累計配分量合計及び北摂7市ワクチン配分量及び高齢者人口1万人当たりの配分量にかかる茨木市の順位はどうなっているか?

答:6月末までの累計配分箱数は91箱分で、13万5584回分です。令和3年3月31日時点の老年人口68699人となっており、1万人当たりの配分量は、1万9735回分となっております。

北摂他市の状況は、豊中市が46箱、池田市が12箱、吹田市が28箱、高槻市が15箱、箕面市が15箱、摂津市が12箱、茨木市が31箱で、順位としましては、3番目となっております。(注:誤答弁。累計配分量と1万人当たりの配分順位を問うているのに、単純に6月7・14日の週の配分箱数を答え、順位付けも不明)

 

 

 

[参考資料]

5月714日の週以前のワクチン配分箱数

高槻市  42箱  高齢者人口102,734人  1万人当たり4.09箱  順位6位

茨木市  28箱  高齢者人口 68,699人  1万人当たり4.08箱  順位7位

箕面市  21箱  高齢者人口 35,289人  1万人当たり5.95箱  順位2位

摂津市  11箱  高齢者人口 22,316人  1万人当たり4.93箱  順位5位

吹田市  75箱  高齢者人口 89,694人  1万人当たり8.36箱  順位1位

豊中市  57箱  高齢者人口105,341人  1万人当たり5.41箱  順位3位

池田市  15箱  高齢者人口 27,883人  1万人当たり5.38箱  順位4位

 

6月714日の週までのワクチン累計配分箱数

高槻市 134箱  1万人当たり13.04箱  順位6位

茨木市  88箱  1万人当たり12.81箱  順位7位

箕面市  54箱  1万人当たり15.30箱  順位2位

摂津市  34箱  1万人当たり15.24箱  順位3位

吹田市 139箱  1万人当たり15.50箱  順位1位

豊中市 151箱  1万人当たり14.33箱  順位5位

池田市  42箱  1万人当たり15.06箱  順位4位

 

6月末までの国計画配分量と実配分量(箱数)

高槻市 136箱  146箱  +10

茨木市  91箱   91箱  + 0

箕面市  41箱   50箱  + 9

摂津市  28箱   39箱  +11

吹田市  80箱  100箱  +20

豊中市 125箱  141箱  +16

池田市  37箱   42箱  + 5

 

 

問:初期段階の茨木市への配分量が少ない状況の理由は?

答:高齢者のワクチンはおおむね確保できていると認識しております。

 

問:5・6月配分量において、他市計画上では配分量が見込より超過しているのに対して、茨木市は基本計画枠どおりの数量となっている理由は?

答:ワクチンは継続的に供給される見込がたったことと保管する超低温冷凍庫に保管可能なワクチンに限りがあるためです。基本計画枠どおりであっても、高齢者の接種に必要なワクチンを確保する見込は立っております。

問:茨木市へのワクチン配分量は、接種体制がボトルネックになっているのでは?

答:接種体制が原因とはとらえておりません。

 

問:吹田市(高齢者約9万人)と茨木市(高齢者約7万人)の集団接種の予約枠数の差異についてどう考えるか?

答:茨木市においては、医療従事者など人材確保の目途が立つ段階で最大限の予約枠を設定いたしました。

 

 

 

 3つ目に、これまでの接種実績と6月以降の見込について、おたずねします。

市の接種計画によると、大阪府が実施する医療従事者市内約8500人への接種実績(進捗状況)について府からどのように聞いているのかお聞かせください。茨木市内の医療従事者への接種はどのような場所でどのように行われているのかおたずねします。市民への接種体制を確立するにはまず担い手となる医療従事者への接種が早期に完了していることが欠かせません。ところが、あるかかりつけ医さんからは市民への接種がが始まろうとする5月上旬になってもまだ1回目しか受けられていないという例を聞きました。これでは個別接種実施にもおぼつかない進捗です。計画スケジュールでは対象者8500人に対し、期間が2月中旬から3ヶ月半以上と、65歳以上の高齢者の目標接種期間と同程度の期間が示されてます。なぜこれほど悠長な期間設定となっているのか、なぜ府による医療従事者への接種が迅速に進まないのか、市としてどのように聞いているかお答えください。市内医療従事者への接種完了の遅れは、茨木市の市民への接種体制の確立の遅れにも影響を与えていると思いますが、見解をお聞かせください。

 次に、計画にある「4月のワクチン供給量が極めて少量であることから、高齢者施設のうち一部の特別養護老人ホーム(地域密着型含む)から実施する」とのことでしたが、具体的には対象施設数と6月1日時点での接種完了施設数とその理由をお示しください。施設側が受け入れやすいよう市としてどのように工夫して具体の取り組みを進めてきたのかお答えください。施設側の努力任せになっているのではありませんか?そのためにはかばかしい進捗が見られなかったのではありませんか。答弁を求めます。他市計画では同様の事由(初期はごく少数)から高齢者施設への優先的接種を計画し、その対象として認知症高齢者グループホーム、特別養護老人ホーム、老人保健施設、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅が挙げられ、施設管理医師が接種できない場合は医師会から医師及び看護師を派遣するという「出張接種」も設けています。これについての茨木市の対応をお聞かせください。

 

問:府の医療従事者接種の進捗状況はどのように聞いているか?

答:6月4日時点て大阪府全体の医療従事者約31万人のうち、1回目完了が294,234回、2回目完了が196131回となっております。

 

問:市内の医療従事者への接種場所は?

答:市内の総合病院のうち、何カ所かで実施していると聞いています。

 

問:医療従事者接種が迅速に進まない理由を府からどのように聞いているか?

答:特段聞いておりません。

 

問:市内医療従事者への接種完了の遅れによる、住民接種確立への影響は?

答:住民接種に影響していたため、市独自で市医師会と協議し、4月下旬に約120人程度の医療従事者への接種を実施いたしました。

 

問:優先接種の高齢者施設の対象施設数及び6月1日時点での接種完了施設数とその理由や具体的な取り組みはどうか?

答:対象施設数につきましては、86施設ございます。施設接種予定高齢者数3771人のうち、1回目1105人、2回目431人となっております。理由につきましては、4月にワクチンが極めて少量であったことと重症化予防の観点から実施体制が整った特別養護老人ホームから開始したものです。工夫としましては、施設側が医師の確保ができる曜日・時間に合わせてワクチン運搬を市職員で行うなど、施設側が開始しやすいような配慮を行いました。

 

問:施設等への出張接種の対応は?

答:出張接種につきましては、必要に応じた対応を検討してまいります。

 

 

4つ目に、市民への情報提供について、おたずねします。

先にも指摘しましたが、高齢者のワクチン接種への不安を増大させた大きな原因の一つはワクチン予約開始前、開始後ともに情報量の少なさであったと考えます。3月から5月にかけての全国でも突出した大阪府のコロナ新規感染者数、死亡者数、感染して体調が悪化しても入院できないという医療崩壊状況も混乱に大きく拍車をかけました。高齢者の方々から「行政は頼りにできない。感染イコール死の危険である」という声が寄せられたのは一つや二つどころではありません。高齢者にとってはそのような考えが現実感として抱えておられる方が相当数おられるということです。茨木市が「ワクチンは希望者全員分が順次供給されます」とアナウンスしていても、「本当にワクチンを受けられるのか」という声が後を絶ちませんでした。不安や不信を軽減するのはやはり情報です。電話・窓口・web予約のそれぞれの配分内訳数はどうだったのか、ワクチンの数値を伴った供給数の見込みはどうなのか、個別接種開始に向けた進捗状況は、などなど、これまでの枠を超えた情報の積極的かつ逐次的提供に努めるべきであったし今後もそうすべきです。市の見解を求めます。

接種は任意ですが、接種しないことを選択された方に対する人権配慮について市の情報発信の考えについてお聞かせください。

 

問:情報の積極的かつ逐次的提供に努めるべきでは?

答:電話・窓口・web予約の配分内容については、web予約ですべて予約が完了しないよう約4割程度の上限を設けておりました。

 ワクチンの具体的な供給数については、先ほど申し上げましたとおり、6月時点で136890回分が確保できており、その後も定期的に確保できる見込みです。

 個別接種開始に向けた進捗状況については、現在、65歳以上の高齢者の接種を開始しております。

 

問:接種しないことを選択された方に対する配慮はどうか?

答:コロナワクチン接種は、任意接種の位置づけであるため、接種は強制でない旨、市ホームページ等で発信しており、今後も必要に応じた発信を行ってまいります。

 

 

5つ目に高齢者が望む一日も早いワクチン接種に向けた取り組みについておたずねします。いずれにしてもまず接種ミスなど発生しないよう安全性を第1に取り組まれることを願うところであります。

65歳以上の高齢者接種計画数82200回の集団と個別の内訳をお聞かせください。7月末までの1回目接種完了に向けて、現時点での集団と個別の接種数見込についてお聞かせください。個別接種の目標に見合う各医療機関の協力を得られていますか。答弁を求めます。集団接種のさらなる拡充に向けた市の取り組み予定をおたずねします。各ステージにおけるレーンの追加の他、待合室における予診票書き込み内容や必要な持ち物の簡易な事前チェックも考えられますが見解をお聞かせください。これから夏場になれば集団接種会場は市内中心部になりますが、当初予定していたイオンモール茨木も実施に向けて取り組んではどうでしょうか。交通結節点であるJR茨木駅からも歩いて行けます。駅から会場へのシャトルバスを運行している市もあります。検討してはどうでしょうか。それぞれ答弁を求めます。

高齢者の中でも視覚障害者、聴覚障害者など障害の態様に合わせた利用しやすい予約と接種のあり方についてどのように市として配慮し計画しているのかお聞かせください。また、一部の市では6月から(重度などはじめ)障害者施設の職員と利用者への接種受付も始まっていると聞きますが、茨木市でも早期の取り組みが求められていると考えますが、市の見解と計画をお聞かせください。在宅寝たきり高齢者への対応もどの時期にどのような体制で進められるのか計画をお示しください。さらにこうしたことについても市民に対して情報発信が必要だとも求めるものです。

 

問:高齢者接種の集団と個別の内訳は?現時点での進捗度は?個別接種の協力医療機関はどうなっているか?

答:計画で策定している41000人のうち、集団は約1万人、残りを個別接種と考えております。また、個別接種実施医療機関に関しましては5月19日時点で130医療機関でございます。

 

問:集団接種の拡充の予定は?

答:接種ブースの増加などスムーズな接種に向けた改善を行っております。さらなる拡充については、検討しております。イオンモール茨木につきましては、医療従事者等の確保が困難であったことから断念した経緯がございますので、現状としましては考えておりません。

 

問:障害の態様に合わせた利用しやすい予約と接種のあり方を計画しているか?

答:高齢者接種のワクチン接種に目途が立つ段階で障害者施設利用者や施設従事者への接種を検討しております。まずは、施設への利用意向調査を行う予定です。

 

問:障害者施設の職員と利用者や在宅寝たきり高齢者への接種にとりかかる時期はいつか?

答:障害者施設利用者や施設従事者と同時接種を検討しており、在宅寝たきり高齢者への接種に関しては、今後市医師会と協議してまいります。


(2問目質疑)畑中議員

北摂各市配分のワクチン量と接種体制についてあらためておたずねします。

一問目でお聞きした初期段階のワクチン配分量は府の資料によると、高齢者約9万人の吹田市の75箱に対し、高齢者約7万人の茨木市は28箱で3分の1ていど。順位付けについても答弁内容の精査が必要ではないか?高齢者1万人当たりの配分量も茨木市は北摂7市で最下位です。国の配分枠に対し、市の希望量が振るわなかった結果だと思われます。6月14日の週まで幅を拡げても茨木市の配分量は北摂7市で最下位です。最終的には接種予定人口相当のワクチンが各市に配分されるのはいうまでもありません。問題はスタートアップにおける茨木市の状況の原因が、市の医療資源の層の薄さにあるのか、市民病院などのような司令塔的存在がないからなのか、医師会との緊密性に課題があるのか、組織としての業務遂行能力の限界が露呈しているのか、茨木市だけが医療従事者の接種の遅れにあるのか、そんなことはない。茨木市だけに限らない全体の問題です。一定の段階で詳細に分析の上、その課題解決に向けて最重要施策の一つとして取り組まねばならないと考えますが市長の見解を求めます。

くわえておたずねします。大規模接種会場での接種に対する市の対応です。

基礎疾患関係なく大規模接種会場に行きたい人の券の発行は希望すれば速やかに行うことと、その周知が早急に必要な状況になってきているのではないかと考えますが、市の認識をお聞かせください。大規模接種会場の予約状況によっては、今後、対象者条件が緩和された場合、接種券の発行についても臨機応変な対応が必要です。その準備はできているのかお聞かせください。

 

(市長答弁)

問:茨木市の接種体制確立の遅れについて検証と課題解決の取組が必要では?

答:スタートアップ時点での接種体制ということでありますが、これまでご答弁申し上げているとおり、医療従事者の方々への接種が進んでいないこと、あるいはまた、ワクチンの供給量の見込み、こちらについては様々な見立てがあろうかと思いますが、なかなか確実に入ってくるというふうな情報に、なかなか接することができなかった、あるいは、そう市として捉えることができなかったという中で、調整等が早いところに比べると、時間を要したということがございます。


(健康医療部長答弁)

問:早期の接種券発送について

答:早期の接種券発送につきましては、できるだけ早期の配布に向けて努めてまいります。




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プロフィール

畑中たけし

Author:畑中たけし
茨木市中穂積在住、54歳
春日丘小、西中、茨木高、京都大法卒
趣味:映画鑑賞、読書

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