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2022.01.13 ( Thu )

9月議会で市内中心部を縦断する「小川水路」の治水対策について質疑しました

以下が、その議事録です。
会議名:令和 3年建設常任委員会( 9月7日)
○畑中委員 私からも幾つか質疑させていただきます。
 まず、1点目がですね、8月13日の豪雨時における市役所前に流れる小川水路の状況について、お尋ねいたします。
 基本的なことから、ちょっと順次お聞きしたいと思うんですけども、小川水路流域の雨水排水処理は、どのような方式になっているのか。
 合流式区域の雨水排式の仕組みはどうなっているのか。
 特に、豪雨時においてですね、小川水路上流において、接続している河川から取水、流入はされていたのか。特に、8月13日のような豪雨時にですね。
 河川からの雨水流入がないとすれば、豪雨時に増水した小川水路の流入に要する雨水はどの範囲のものが流れ込んでいるのか。この中央排水区は、雨水は合流式の下水管渠で処理するという前提であるのかということと、降雨した雨水のうち、どれぐらいの割合で小川水路に雨水が流入すると推測されるか。
 それから、小川水路から下水管渠への水抜きはどういう状況になっているのかについて、それぞれお聞かせください。

○内田下水道施設課参事 小川水路流域の雨水排水処理はどのような方式になっているかについてですが、公共下水道において、一部分流式、そのほとんどが合流式となっております。
 合流式区域の雨水排水の仕組みについてですが、雨水と汚水を同一の管渠により排除し、終末処理場にて処理される仕組みとなっております。
 豪雨時にですね、小川水路上流において、つながっている河川から取水、流入されていたのかについてですが、豪雨時は取水堰及び取水口に設置されている樋門が、河川水位上昇とともに、転倒及び閉鎖されるため、河川水が入らない仕組みとなっております。
 河川からの雨水流入がないとすれば、豪雨時に増水した小川水路に流入する雨水は、どの範囲のものかについてですが、上流のですね、上郡一丁目から上穂積四丁目までの地域は、主に分流式で、その多くが中穂積水路に、一部が小川水路に流れ込んでおります。
 また、上穂積四丁目から沢良宜西四丁目までの区域は合流式であり、雨水は下水道管に流れることとなっております。
 この排水区の雨水は合流式の管渠に流れ込むという前提であるのかについてですが、合流式区域の雨水は下水道本管に流れ込むこととなっております。
 降雨した雨水のうち、どれぐらいの割合で小川水路に雨水が流入するかについてですが、把握しておりません。
 小川水路から下水管渠への水抜きはどうなっているのかについてですが、小川水路の水は、地元利水関係者が農業用水として止水されたものがほとんどでありますので、市内中心部においては、下水道本管に取り込んでおりません。

○畑中委員 今、お答えいただいたんですけども、それを踏まえてですね、13日の状況についてもお聞きしたいと思うんですけども、13日における市内中心部の降雨状況はどのようだったのか、お聞かせください。
 ピーク流量時の小川水路の測定地点における最高水位と、その天端までの余裕高についてもお示しください。

○内田下水道施設課参事 13日における市内中心部の降雨状況及びピーク流量時の小川水路の測定地点における最高水位と天端までの余裕高についてですが、令和3年8月13日の最大時間雨量は、16時から17時の1時間で市役所観測所で44ミリ、中央ポンプ場観測所で42ミリとなっており、小川水路の最大水位は16時50分で、東奈良設置の推移計で、最大水位1.4メートル、西田中町設置の推移計で、最大水位1.1メートルを記録しており、天端までの余裕高は、東奈良で90センチ、西田中町で60センチとなっております。

○畑中委員 今、ちょっと13日の状況をお聞きしたんですけれども、時間雨量にすれば四十数ミリというところなんですけども、このときの雨は、本当にピークが短くて、10分換算で16時20分13ミリというふうにお聞きしているんです。
 これが短時間で終わったんで、今、お答えいただいたような状況になっていると思うんですけど、あれがやっぱりそのときの豪雨については、議員のほうにも情報提供があって、市役所前があふれる可能性があるので、市役所の地下駐車場上に土のうを積む可能性があるということが、議員にも配信されました。そういう状況があったということです。
 次に、お聞きしたいんですが、こうした状況が発生しているわけですけれども、茨木市雨水基本構想では、10年確率の時間雨量が50ミリというのが対応といわれているんですけれども、これは小川水路流域は合流式であるために、小川水路そのものがこうした確率降雨に耐えると評価する対象外となっているのか、お聞かせください。

○内田下水道施設課参事 小川水路そのものが確率降雨に耐えると評価する対象外となっているのかについてですが、対象外となっております。

○畑中委員 そういうわけで、小川水路はその計画に含まれないということなんですけれども。小川水路そのものがですね。
 一方で、今回8月13日の極めて短時間の多量降雨で、小川水路溢水の可能性、危険性も認められたという状況もあります。そういうことで、念のために市役所の駐車場に土のうを積むということもお知らせいただいたんですけれども、実際に行われたのかはともかく、そういうお知らせがありました。
 小川水路溢水防止対策として、茨木市がこれまで実施している対策及び小川水路流域を含めた市内中心部の雨水対策はどのようなことが行われているかを、分けてちょっとお聞かせいただきたいと思います。
 その中でも、特に中央排水区における雨水基本構想に基づいたハード対策のそれぞれについて、進捗状況も短期的対応、中期的対応、それぞれ少し詳しくお聞かせいただきたいと思います。
 それでですね、構想では中央排水区は10年確率降雨に対応できておらず、浸水が発生しやすいと分析されています。最優先で対策が進められる重点区域となっています。中でも、特にこの地点が過去浸水常襲箇所であるというような浸水可能性の高い地点は、どのようなところが上げられるのか、お示しください。

○福田下水道施設課長 小川水路の溢水対策として、市がこれまで実施している対策についてでございます。
 梅雨前や台風前にパトロールを行いまして、必要に応じて清掃を行っており、水路内に繁茂しております雑草の除根であったり、しゅんせつについても定期的に実施しております。
 また、市内中心部の雨水対策といたしましては、合流式区域であることから、合流管渠の整備を継続的に行うとともに、脆弱な管渠について、バイパス管の設置等を行っております。
 さらに現在、貯留管及び増補管の整備に向けた検討を進めているところであります。
 中央排水区における雨水基本構想に基づくハード対策のそれぞれについての進捗状況、短期的対応、中期的対応についてでございます。
 短期的な対応といたしましては、雨水貯留管の整備について、能力不足の幹線を補完する貯留管及び増補管の整備に向けた検討、また、中央ポンプ場の施設更新について、耐震化か建て替えかなど、今後の方向性や在り方について、検討を進めているところであります。
 また、中期的な対応といたしまして、雨水排水施設の整備について、今後、雨水貯留管及び増補管の整備に合わせ、管渠能力の補強と必要な対策を検討、実施してまいります。
 過去浸水常襲箇所であるというような浸水可能性の高い地域についてでございます。
 中央排水区では、これまで竹橋町地域において、浸水が発生しております。

○畑中委員 今、ご答弁いただいたように、中央排水区の全体的な雨水対策については、構想に基づいて計画、今、お答えいただいたように様々な事柄について検討をされているという状況なんですけれども、これも大変な重要な事業で、しっかり進めていただきたいというところなんですけども、この昨今の異常豪雨、もう毎年のように襲ってくるので、異常豪雨なのかっていうようなこともありますけれども、こういう頻発ぶりからしてもですね、構想における10年確率超過対応というのは、50年スパンの、今後50年の課題であると、長期的課題であるというふうに設定されておって、市民にとったら、もう非常にまどろっこしい目標ではないかと考えるんですけれども、安全・安心のまちづくりという観点から、もっと思い切った予算配分を行ってですね、積極的に対応をスピードアップして進めるべきだと考えますが、市の見解をお聞かせください。

○福田下水道施設課長 中央排水区の雨水対策についての予算配分であったり、積極的に対策は進めるべきではないかとの見解についてでございます。
 雨水対策につきましては、整備に必要な法手続等、様々な課題がございまして、相当な時間と予算が必要となります。
 今後、中央排水区の貯留管及び増補管の整備等、必要な財源について、国の補助金等も活用しながら、また、経営戦略も踏まえまして、対策を進めてまいりたいと考えております。

○畑中委員 確かに国費の活用も十分図っていただきたいんですけれども、それと合わせてですね、しっかりと茨木市独自の計画を、しっかり検討していただいて、今、中央排水区のことについても、様々なことはまだしっかり具体化していなくて、検討という状況もあります。
 そういう中で、改めて、ちょっと今からのことで意見したいんですけれども、今現時点でも発生している小川水路の増水状況については、構想でも言ってるように、現状で丈が足りていないといわれる中央排水区の排水管渠が雨水を処理し切れない結果で、小川水路の増水状況が発生しているかということを考えますと、必ずしもそうではないということが考えられます。結局、小川水路の増水は、やっぱり市街化されて、保水能力が落ちた道路や宅地などに降雨する雨水が、そのまま小川水路に流入して、今回のような増水状況が発生していると考えます。
 今回8月13日では、10分雨量13ミリ程度が20分だけで終わりました。これは時間雨量に換算すると78かな。そういう多量な雨なんですけども、それが短時間、20分だけで終わったので、あのような、今、ご報告いただいたような増水状況になっておるんですけれども、今後、これを軽く超える、もう少し長時間降るとか、雨量がもっと高いとか、そういうことがあるかもしれないと想定した場合ですね、小川水路の溢水の危険性はないのかということを、改めて考えさせられます。
 13日の降雨で、あくまで2つの水位計の地点では、天端までは、まだ大分余裕があったというご報告なんですけれども、それで今後も大丈夫ですと言い切れるのかということなんです。
 水路の流域全体を見渡した場合、やはりそういうことは、決して判断しきれないと考えますので、特に、奈良町付近では水路の断面が狭小になっている地点もあると聞いております。
 すなわち、構想のハード対策は十分それで、しっかり進めていただきたいし、スピードアップもしていただきたいんですけども、やっぱり別口でですね、小川水路の溢水対策についても、追加で検討すべきじゃないかというふうに思います。
 今、中央排水区のいろんな対策についても、それぞれ検討ということですけれども、それと合わせてですね、この小川水路についても、一定、検討をすべきではないかと。構想でも、官公署や商業施設が集積していると。一旦浸水が発生すれば、経済活動や資産などへの影響が特に大きいとされている区域で、それだからこそ、重点区域と、最優先で進められていると思うんですけれども、毎年、水路への維持補修もされておりますけれども、一定水位を超過すれば、大口径の排水管への水抜きや、多量の雨が降れば、直接一気に増水しないような分散対策といった、何らかのハード対策を検討すべきではないかと考えますが、何か考えておられるでしょうか。見解も合わせて、お聞かせください。

○内田下水道施設課参事 小川水路において、一定水位を超過すれば、大口径排水管への水抜きや大量の雨が降れば、直接一気に増水しないような分散対策といった、何らかのハード対策を検討すべきではないかということについてですけども、現在のところ、そのような考えはございません。

○畑中委員 今、そういうふうにお答えいただいたんですけども、ぜひ、考えを変えていただいてですね、この小川水路の溢水対策について、積極的にいい知恵を絞ってですね、短期的にできる対策について、検討していただきたいというふうに意見いたしまして、この問題は終わります。


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プロフィール

畑中たけし

Author:畑中たけし
茨木市中穂積在住、54歳
春日丘小、西中、茨木高、京都大法卒
趣味:映画鑑賞、読書

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